Episodios

  • 地形がいろいろ決めました。道も橋も税も。*奈良県吉野郡十津川村* 【前編】
    May 21 2025

    日本最大の村・十津川。
    神武天皇の東征と八咫烏伝説、秀吉の太閤検地、幕末。年間 3,000mm の雨、標高差 700m、温度差、道なき道を往く熊野古道。山と共に生きる民の知恵と歴史。

    神社に呼ばれなければ辿り着けない?
    年貢がゼロだった?
    凶方位を無効化する“神”が信仰されていた?

    この地ではすべてが“地形”が支配している。秘境の歴史とフォークロアが交錯する、十津川村の“前編”をお届け。


    Más Menos
    23 m
  • 40. 薬としての人間 -生き胆迷信
    May 18 2025

    かつて日本には、「生きた人の肝を飲めば病が治る」と信じられていた迷信があった。
    それが「生き胆(いきぎも)」。命を救うために、別の命を奪うという民間療法。

    本エピソードでは、中世から近代にかけて日本各地に伝わった「生き胆信仰」の背景を掘り下げながら、実際に起きた猟奇事件を紹介。

    また、「肝臓を本当に飲んだらどうなるのか?」シミュレーションや、現代医療との接点も考察。

    一見グロテスクな信仰から、人間の弱さと祈りのかたちに迫る。


    note記事:「生き胆」命を奪って命を癒す

    Más Menos
    18 m
  • 39. 「田の神を殺すとき」命をいただくこと
    May 14 2025

    かつて田んぼは、ただの農地ではなかった。そこは“神を迎える聖域”。人々は稲に神が宿ると信じ、田植えの儀式には若き女性を選び、穢れを避け、神に捧げる舞のように苗を植えていた。

    本エピソードでは、
    ・神と共にあった田植えの風景
    ・神殺し神話
    ・生贄として女を殺す土俗伝承


    いにしえの稲作に民俗学と神話から迫る。

    Más Menos
    22 m
  • 38. 怪異が見える風景 クビナシウマ *徳島県美馬市*
    May 11 2025

    徳島県の至る所に伝わる怪異「クビナシウマ(首切れ馬)」。
    それは、首のない馬が夜道を走るという奇怪な伝承である。
    だが、この怪異はただの幻ではない。地域の記憶、語り、格差、土地の風景——それらが重なった場所に“怪異が見える風景”が立ち現れる。

    本エピソードでは、民俗学者・佐々木高弘の『怪異の風景学』を手がかりに、「第一〜第三の風景」という怪異成立の三段階モデルをもとに、クビナシウマがどのように地域社会で語られ、記憶され、走り続けているのかを紐解いていく。怪異とは?
    一頭の馬が、静かに問いかけてくる。

    怪異の風景学

    note記事:

    Más Menos
    23 m
  • 36. バックパッカー旅の醍醐味 【番外編】
    May 7 2025

    いとこのりょーいち君とベトナム旅行中に収録した雑談回。バックパッカー旅行ならではのトラブルや利点について、経験者が語る。

    Más Menos
    26 m
  • 36. 昔は女性の儀式だった? 端午の節句・異界との境界
    May 4 2025

    5月5日は「こどもの日」。鯉のぼり、柏餅、五月人形。だが、実はこの日はもともと女性の禊ための儀式だった。

    「端午の節句」の歴史をたどりながら、ショウブとヨモギの意味、そこに秘められた奇妙は昔話を紹介。

    異類婚譚、女性の潔斎儀礼、五節供の変遷、そして「武家社会による行事の再構築」──
    普段何気なく過ごしている祝日には、日本の民俗・信仰・性と祓いの記憶が深く刻まれている。

    ふだんの生活がちょっと違って見える、そんな一歩深い民俗学の旅へ。


    note記事:https://note.com/azuki58/n/n878d458d2a27


    端午の節句/こどもの日/民俗学/異類婚/昔話/行事/ショウブ/ヨモギ/魔除け/山姥/節供



    Más Menos
    15 m
  • 35. オシラサマ -依り代と心のしくみ―
    Apr 30 2025

    北東北の家々では「オシラサマ」が祀られていた。木で彫られた人形に布をかぶせ、奥座敷にそっと置かれた存在。人々はそれをいつくしみ、恐れ、祈りを捧げてきた。

    オシラサマは、“娘と馬”の伝説を起源とする。魂が宿ったとされる人形は、ただの信仰対象ではない。そこには、依り代(よりしろ)としての力があり、目に見えぬものを、この世にとどめる“かたち”としての意味がある。

    このエピソードでは、「オシラサマ」という存在をひもときながら、人が暮らしの中に祀り続けてきた正体を探る。


    note記事:https://note.com/azuki58/n/n1947c66b0642


    • 民俗学/おしらさま/異類婚姻譚/日本の神様/民間信仰/伝承/遠野

    Más Menos
    11 m
  • 34. 鬼とは何か?心に棲む異界の住人たち
    Apr 30 2025

    👹 今回のテーマは「鬼」
    桃太郎や節分でおなじみの“あの存在”は、単なる怪物じゃなかった?仏教や陰陽道、昔話、そして現代人の“こころ”まで。

    note記事:https://note.com/azuki58/n/ne1e96e51f608


    鬼とは何か?/日本文化と鬼/昔話に登場する鬼の意味/鬼門と陰陽道/仏教と五色の鬼/鬼と感情/五蓋/鬼子母神と改心する鬼/日本の異界観/西洋のデーモンとの違い/鬼と向き合う方法/マインドフルネスと心の鬼/民俗学

    Más Menos
    12 m
adbl_web_global_use_to_activate_T1_webcro805_stickypopup