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城谷怪談 撰集三十六

By: 城谷 歩
Narrated by: 城谷 歩
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Publisher's summary

実説 城谷怪談
老若男女皆が楽しめる怪談語りを目指し、落語や講談にも似た独特な語り節、ノスタルジックな世界観に定評がある城谷歩による怪談。
幼い頃から自身でも不思議な怪体験を数多く持ち、更に聞き集めた種々の実体験を含めるとその数は数百にも及ぶ。
そうした現代の実話怪談、奇談の中から選りすぐりをお届けする。

内容紹介
「河口湖傍のトンネル」(38分)
現在、テレビ関連のプロデューサーをしている50代の男性が、かつて心霊番組のロケで訪れた山梨県川口湖付近のトンネルで体験した怪奇現象を語ってくれた。
撮影開始直後、女性スタッフが急に体調の異変を訴え始めたのだが、ロケは続行されることに…。

「鏡に消えた友人」(27分)
Iさんは、かつて小学生の頃、大親友だったイドくんと遊んだ40年前の放課後を忘れない。
オカルトや心霊譚に詳しいイド君は、その13日の金曜日、学校の七不思議を試そうと言い出した。
放課後、学校全体を使ったかくれんぼをしようということになり、Iさんはイドくんと共に1階の大きな姿見の前にやってきた。
と、その時、目の前のイドくんの姿は奇妙な形で鏡に映りこみ…。

「暗い家」(37分)
ひろしさんと交際相手のよしみさんは、互いに離婚歴のある独身者同士だった。
初めてよしみさんが「私の家に来ない?」とひろしさんを誘ったある日。
ひろしさんが辿り着いた場所は酷く奇妙なところであった。
路地の突当りにある古い二階家、晴れた空の下にあってもどんよりと暗く陰って見えたその家の、案内された彼女の部屋は、酷く散らかっていただけではなく、大小さまざまな7枚の鏡に囲われていた。

「再会」(28分)
立花さんは高校時代の親友さっちゃんを25歳という若さで見送らねばならなくなった。
通夜の会場には嗚咽が響き、裏腹に正面を向いて笑顔の遺影のさっちゃんが余計に哀しかった。
その晩の夜中、立花さんは人の気配を感じ、ふと目を覚ます。
©2019 Wataru Shirotani
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