ボイスドラマ「卒業旅行〜サプライズの向こうに」 Podcast Por  arte de portada

ボイスドラマ「卒業旅行〜サプライズの向こうに」

ボイスドラマ「卒業旅行〜サプライズの向こうに」

Escúchala gratis

Ver detalles del espectáculo

Acerca de esta escucha

春、卒業。東京の大学で出会った仲間たちとの最後の旅。──でもその行き先に、ふるさと・高山を提案するのはちょっとだけ、勇気が要った。だって、オレは“ロック”だから。手紙、飛騨牛、祖母の笑顔。ふるさとを隠して生きてきた青年・リクが、本当に大切なものに気づくまでの、心あたたまる4日間の物語。舞台:岐阜県高山市 清見町登場アイテム:飛騨牛/トマト/道の駅ななもり清見/せせらぎ街道/木工体験/ブルーベリー狩り など出演:・リク(清見ロック)/CV:田中遼大・ミサキ/CV:小椋美織・祖母/CV:中島ゆかり・その他大学の友だち/CV:大学生の友だち「ヒダテン!」公式サイト:https://hidaten.com Instagram・TikTokで清見の魅力も続々配信中![シーン1:リクのアパート/ばあちゃんからの手紙】リク今度の高山祭は帰ってこれるんか?ばあちゃん、足腰弱くなって、トマトもそうそう摘まれへんようになったわ歩くことも、どもならんようになってきたからもう東京へは行けん生きとるうちにもう一回リクの顔がみたい大学、忙しいやろうけど、無理はせんようにな元気で暮らせよ、リクばあちゃんからの手紙。春と秋。祭が近づいてくると、必ず送ってくる。しかも文面は毎回同じ。コピー?と思ったけど、毎回ちゃんと書いてんだよな。ばあちゃんオレがどれだけ頼んでも、頑なにLINEでなくて、手紙だ。手元に残らんと伝わらん、と言って。『高山祭』を帰る理由にして送ってくるけどうちは高山の市街地じゃなくて、清見町。野菜作ってる農家やないか。飛騨牛食べに帰ってこい、とかトマトの収穫、手伝いに来い、とか、そっちじゃね?・・・なんて、悪態つくつもりは毛頭ないんだけど。だってばあちゃん、飛騨牛なんてしょっちゅう送ってくれるし、毎年2月になるとトマトやほうれん草の入ったでっかい箱が届く。ほうれん草はオレの大好物だから・・バイト暮らしの貧乏学生にはもったいないほどのごちそうだ。おかげで体力もりもり。風邪ひとつひかん。ばあちゃん、オレだってホントは帰りたいんや。ばあちゃんの顔、見たいんやさ。[シーン2:渋谷ミヤシタパークのカフェ/同級生のミサキ】◾️SE:カフェの雑踏「卒業旅行の候補、考えてきた?」「あ、忘れてたわ」「もう〜、今日みんなで決めようって言ってたじゃない。ちゃんと覚えてる?」眉間に皺を寄せて、ミサキがあきれる。渋谷のスクランブル交差点。が、見えるカフェ。の、窓際の席。向かいに座っているのは、同じ大学のミサキ。午後の講義が休講になったおかげで、二人ゆっくりお茶を飲んで過ごす。普段は慌ただしく過ぎていく大学生活。こういう何気ない時間、意外と貴重だったりして。「えーっと、私カフェラテ。ロックは?」「ちょ、その呼び方やめれ」「なんで?いいじゃん。ロックなリク」「ロックじゃねえし」「ロックな生き方、してるでしょ」「してねえよ」「ほう〜ら、ロックだ」「ワケわかんね」「ふふふ」笑いを噛み殺しながら、ミサキは、ショートカットにしたばかりの髪をめんどくさそうに耳にかける。ロック、と呼ぶのはミサキだけだ。まったく。オレのなにがロックな生き方なんだよ。「卒業旅行、どこ行きたいの?」メニューをオーダーするのと、同じテンションで聞いてくる。「せっかくだから、思い出に残る場所がいいな。ありきたりの観光地じゃなくて」「えー。オレ、ハワイかグアムがよかったなあ」「卒業旅行で?いくらかかると思ってるの?この円安の時期に」「だって一生に一度の卒業旅行だぞ?お金の問題じゃないだろ」「私、飛行機無理だから」「じゃそもそもダメじゃん」「当然国内旅行よ。行ったごどねどご。(行ったことないとこ)私、実家が秋田だから、東より西の方向がえなあ(いいなあ)」「西か・・・」「でも距離的には、関西より向こうはやだ」なんか、近づいてないか・・「大自然の中の温泉とか、くつろげるとこ」おっと。「もちろん、美味しい料理ってのは必須で」「そ、そうだな・・・」「実はね、昨日ちょっと調べてみたの」ドキッ。「城崎温泉。和倉温泉。おごと温泉。白骨温泉」「みんな...
Todavía no hay opiniones