
211 中勘助 銀の匙 139(後編10⑤) @ LeoN Radio 我らの文学
No se pudo agregar al carrito
Add to Cart failed.
Error al Agregar a Lista de Deseos.
Error al eliminar de la lista de deseos.
Error al añadir a tu biblioteca
Error al seguir el podcast
Error al dejar de seguir el podcast
-
Narrado por:
-
De:
Acerca de esta escucha
ラジオ収録20250624
「レオンラジオ日の出」テーマ曲 作詞作曲 楠元純一郎 OP「水魚の交わり」、ED 「遺伝子の舟」司会 楠元純一郎(法学者) 中国語翻訳・朗読 レオー(中国語講師・中国大慶の小学校美術教諭)朗読 松尾欣治(哲学者・大学外部総合評価者)読解者 福留邦浩(国際関係学博士)
私「でも僕はそんなに生きてたいとは思ひません」
先生はいよいよまづい顔をして「山よりも高く海よりも深いからです」
「でも僕はそんなこと知らない時のはうがよつぽど孝行でした」
<いよいよ→前よりも一層、さらに、ますます。まづい→拙い、不味い。>
“但是我并没有很想活在这个世上。”
老师的脸色越来越难看了:“因为父母之恩比山更高,比海更深呀。”
“但是我不知道这些的时候,反而比现在更孝顺。”
先生はかつとして「孝行のわかる人手をあげて」
といつた。ひよつとこめらはわれこそといはないばかりにぱつと一斉に手をあげてこの理不尽な卑怯なしかたに対して張り裂けるほどの憤懣をいだきながら、さすがに自分ひとりを愧ぢ顔を赤くして手をあげずにゐる私をじろじろとしりめにかける。
<かっとして→怒って。ひょっとこめら→ひょっとこたち。しりめにかける→相手をちらっと見て、または無視して、見下した態度をとること>
老师勃然大怒:“懂得什么是孝顺的人举起手来!”
没想到那些家伙争先恐后地一齐举了手。我这不讲道理的卑鄙伎俩让大家满怀
要胀破胸口的愤怒,恶狠狠地对我翻着白眼。全班只有我惭愧得红了脸,却仍是没
有举手。
私はくやしかつたけれどそれなりひと言もいひ得ずに黙つてしまつた。それから先生は常にこの有効な手段を用ひてひとの質問の口を鎖とざしたが、こちらはまたその屈辱を免れるために修身のある日にはいつも学校を休んだ。
<いひ得ずに→言うことができずに。口を鎖ざす→口を閉ざす→黙らせる。屈辱→服従、屈服させられて恥を受けること。免(まぬか・まぬが)れる→危険な目に遭わないですむ、逃(のが)れる。>
我心有不甘,却一句像样的话也没说,只是沉默着。从那以后,老师经常
用这招有效的办法堵住学生们的提问,而我为了避免受辱,每到有品德课的那天就
请假不去上课。